下野シネマガイド

年老いた美術商のオラヴィは、家族よりも仕事を優先して生きてきた。ある日、音信不通だった娘から電話がくる。問題児の孫息子オットーを職業体験のため数日預ってほしいというお願いだった。その矢先、オラヴィはオークションハウスで一枚の肖像画に目を奪われる。価値ある作品だと確信したが、絵には署名がなく、作者不明のまま数日後のオークションに出品されるという。オットーとともに作者を探し始めたオラヴィは、その画風から近代ロシア美術の巨匠イリヤ・レーピンの作品といえる証拠を掴む。どうしても「幻の名画」を手にいれたいオラヴィは資金繰りに奔走するが、その過程で想像もしていなかった娘親子の過去を知る―。

■公式サイト

[製作年]2018
[製作国]フィンランド
[監督]クラウス･ハロ
[脚本]アナ･ヘイナマー
[出演]ヘイッキ･ノウシアイネン/ピルヨ･ロンカ/アモス･ブロテルス/ステファン･サウク
[配給会社]アルバトロス・フィルム